美しいバレエの世界が楽しめるおすすめ映画
素晴らしい音楽に華麗な衣装、魅力的な物語にしなやかな肉体。舞台芸術の1つでもあるバレエを構成している要素は、どれもが美しさで満ちています。総合芸術とも称されるバレエは、底知れない魅力でいっぱいです。
ここでは、大人から子供まで幅広い年齢の人におすすめしたいバレエ映画を紹介します。洋画、ドキュメンタリー、そして子供向けとジャンル別にピックアップしているのでぜひチェックしてみて下さい。
おすすめのバレエ映画《洋画》
バレエの世界の狂気を描くサスペンス洋画
まずは、バレエを取り扱った洋画から見ていきましょう。
『ブラック・スワン(2010)』は、主演のナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した人気の高いサスペンス映画です。
クラシック・バレエの名作「白鳥の湖」のプリマを演じることになったニナが、白鳥と黒鳥の演じ分けに悩み自分を置きこんでいきます。
次第に狂気にとらわれていく彼女の姿が、美しく迫ってくる作品です。
バレエに束縛される若者を描いた群像劇洋画
バレエダンサーが主人公の『バレエ・カンパニー(2004)』は、巨匠ロバート・アルトマンの39作目の映画です。
豪華絢爛な舞台で華やかに踊るバレエダンサーたちの、厳しい日々を描いています。
繰り返される妥協のない練習、売り込むための社交、運営側の終わりのない予算との戦い。
バレエに束縛される毎日を切り取った映画です。バレエシーンは、現役のダンサーを使ってリアリティのあるバレエを見せています。
天才バレエ少女の成功と挫折を描く青春洋画
『ポリーナ、私を踊る(2016)』は天才バレエ少女の成功と挫折を描くフランス映画です。原作は人気のグラフィックノベル。
ロシアのボリショイバレエ団への入団を目標にしていた少女ポリーナが主人公です。
コンテンポラリーダンスと運命の出会いをしたポリーナは、すべてを投げ打ってフランスにやってきます。
クラシックとモダン、ロシアとフランスのコントラストを楽しんでください。
眩いばかりの美しさを感じる歴史ロマン洋画
『マチルダ 禁断の恋(2017)』は、実話に基づく歴史ロマン映画です。
ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と、美しいプリマの許されない恋がテーマになっています。
ニコライ2世は「聖人」と呼ばれるほど人気が高い人物。彼が愛した女性マチルダは、マリインスキー・バレエ団の伝説のプリマです。
美しいロケーション場所には、エカテリーナ宮殿など実際の名所が使われています。
夢に向かうトランスジェンダー少女を描く洋画
2019年に公開された『Girl/ガール』は、15歳のララを主人公にした人気の高いバレエ映画です。
バレリーナになることを夢見るララですが、彼女の夢を叶える道は簡単ではありません。ララは、男性の体を持つトランスジェンダーだからです。
海外での評価が高く、アカデミー賞の外国映画賞受賞、さらにカンヌ映画祭では新人監督賞をはじめとする3冠を獲得しています。
ライバル同士のバレエ少女の成長を描く洋画
『ボリショイ・バレエ 2人のスワン(2019)』は、ロシアの名門であるバレエ・アカデミーに入学した2人の少女を描くおすすめ洋画です。
ユリアとカリーナという二人の少女は、出身も踊りのスタイルも対照的。
いち早くプリマ候補に選ばれたのはカリーナでしたが、元伝説のプリマである講師だけがユリアの才能を見抜き特訓していくという王道ストーリーが人気です。
亡命を果たした伝説のダンサーを描く洋画
伝説的ダンサーとしてバレエ史にその名を刻むルドルフ・ヌレエフ。
「ニジンスキーの再来」と称され、亡命を果たしてまでもバレエという芸術に一生を捧げた青年を描く洋画が『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2019)』です。
現役の人気ダンサーも数多く起用し、ルーブル美術館やエルミタージュ美術館といった荘厳な場所で撮影されました。
おすすめのバレエ映画《ドキュメンタリー》
異端の天才の姿を描くドキュメンタリー映画
続いては、バレエのドキュメンタリー映画をおすすめしていきます。
『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016)』は、史上最年少の19歳で英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとなった天才に迫った大ヒット作品です。
「ヌレエフの再来」と謳われる才能と人気絶頂で電撃退団するという衝撃的な生きざまが描かれています。
鍛え抜かれた肉体に刻まれる無数のタトゥーからも、彼の異端性を感じ取れるでしょう。
世界最古のバレエ団に迫るドキュメンタリー映画
350年の歴史を持つパリ・オペラ座。太陽王ルイ14世が作り上げた世界最古のバレエ団は、ダンサー154名、スタッフ1500名の大所帯です。
『パリ・オペラ座のすべて(2013)』では、そんなオペラ座に84日間密着して作られました。
経営陣の会議や資金確保のための広報など、オペラ座の裏側に迫ります。さらに、人気のエトワールも総出演。日々の練習や公演舞台を見せてくれます。
観る人の心を動かすドキュメンタリー映画
『ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!(2011)』は、世界最高峰のバレエコンクール「YAGP」に挑む子供たちを追ったドキュメンタリー映画です。
挑戦者は、世界各地の予選を勝ち抜いた6人の子供たち。
夢に向かって情熱をほとばしらせ、ひたむきな努力を続ける彼らの姿は、バレエを志す子供たちだけでなく、観るものすべての心を動かす作品です。
世界一の「白鳥」を追うドキュメンタリー映画
200年以上の歴史を持つマリインスキー・バレエは、ロシアで最も格調の高いバレエ団としても知られています。
プリンシパルを務めるウリヤーナ・ロパートキナの踊る「白鳥」は、世界中のバレエファンからの称賛を集める人気の当たり役。
『ロパートキナ 孤高の白鳥(2014)』は、彼女の過酷なリハーサルや少女時代の厳しい修行の思い出、家族とのプライベートショットが映し出されるおすすめのドキュメンタリー映画です。
3人の少年たちの青春ドキュメンタリー映画
『バレエボーイズ(2014)』は、プロのバレエダンサーを目指す3人の少年たちの4年間を追ったドキュメンタリー映画です。
切磋琢磨してきた仲間の中で、ロンドン・ロイヤル・バレエスクールからの正体は1人にしか届きませんでした。
友情と葛藤、挑戦と挫折、青春の全てが詰まった作品です。北欧版『リトル・ダンサー』とも称される内容になっています。
厳しい進級試験に驚くドキュメンタリー映画
『ワガノワ・バレエ・アカデミー バレエに選ばれた子どもたちの8年間(2015)』は、ニジンスキーにアンナ・パブロワ、ミハイル・バリシニコフなど錚々たるバレエダンサーを輩出してきたロシアの名門バレエアカデミーを舞台にしたドキュメンタリー映画です。
約280年の歴史を誇り、毎年数千人の希望者から約60名ほどしか入学できない難関校の生徒たちに与えられる緻密な教育に迫ります。
バレエの秘密を解き明かすドキュメンタリー映画
『Force of Nature – Natalia(2020)』は、英国ロイヤル・バレエのプリンシパルとして活躍しているスーパースター、ナタリア・オシポワのドキュメンタリー映画です。
クラシック・バレエはもちろん、モダン・バレエやコンテンポラリー・ダンスまで幅広いレパートリーを持つバレリーナの練習風景や子供時代の映像をまとめ、彼女のカリスマ性を解き明かしていきます。
おすすめのバレエ映画《子供向け》
バレエダンサーを目指す少年の子供向け映画
最後は、子供向けのバレエ映画をおすすめしていきましょう。子供向けなので、過激なシーンがない作品を選んでいます。
イギリス映画『リトル・ダンサー(2000)』は、炭鉱夫の父と兄、そして認知症の祖母と暮らす少年が、当時少女のものとされていたバレエに魅了される物語です。
当初反対する父や兄、炭鉱の町の閉塞感、貧困、などが重層的に描かれる人気作。最後のシーンは涙なしには見られません。
貧しい山村出身のバレエ少年の子供向け映画
「中国版リトル・ダンサー」とも称される『小さな村の小さなダンサー(2009)』も、子供向けのおすすめバレエ映画です。
中国出身の名ダンサー、リー・ツンシンの半生が描かれます。
一度もバレエを見たことがない少年が、才能を見出されて世界的バレエダンサーへと成長していく物語です。劇中で踊られる「白鳥の湖」には圧倒されるでしょう。
絢爛豪華な世界が繰り広げられる子供向け映画
ディスニーによる『くるみ割り人形と秘密の王国(2018)』は、壮大なファンタジー映画になっています。
バレエの古典名作である『くるみ割り人形』をベースにしたストーリーで、名門バレエ団アメリカン・バレエ・シアターのソリストを務めたミスティ・コープランドとロイヤル・バレエ団でプリンシパルに選ばれたセルゲイ・ポルーニンが出演しているおすすめの人気バレエ映画です。
エトワールを目指す少女の子供向け映画
子供向けのバレエ映画なら、アニメーションもおすすめです。
『フェリシーと夢のトウシューズ(2016)』は、パリ・オペラ座バレエ団芸術監督が振り付けを担当しています。
時は19世紀末、主人公は施設育ちのフェリシー、11歳。
幼馴染と一緒にオペラ座のエトワールを目指してパリにやってくる物語です。大人も楽しめる王道ストーリーになっています。
リアルな着ぐるみで踊るかわいい子供向け映画
『ピーターラビットと仲間たち(2007)』は、英国ロイヤル・バレエ団による人気の演目です。
ピーターラビットはジョシュア・トゥイファ、かえるのジェレミー・フィッシャーはザッカリー・ファルークが演じています。
着ぐるみを身に着けながらも、軽やかなステップに美しい跳躍を決めるダンサーたちの姿に目が釘付けになるでしょう。
子供向けとしておすすめしていますが、大人も楽しめる名作です。
ロイヤル・バレエ学校生による子供向け映画
英国ロイヤル・バレエ学校の生徒たちによる『プロコフィエフ:ピーターと狼(2010)』も、子供向けのおすすめバレエ映画です。
初演以来、人気の高い名作舞台は、プロコフィエフの交響的物語「ピーターと狼」をベースにしています。
狼役は、ドキュメンタリー映画でもおすすめしているロイヤル・バレエ団のセルゲイ・ポルーニン。
上述した人気絶頂期での電撃退団の2年前の作品なので、貴重なバレエ映画と言えるでしょう。
Kawaii極彩色のサンリオの子供向け映画
「くるみ割り人形」は、クリスマスの時期になるとアニメ映画でも実写映画でも繰り返し放送される不朽の名作です。
いろいろな作品がありますが、こちらの『くるみ割り人形(2015)』は増田セバスチャンを監督に、きゃりーぱみゅぱみゅの歌と共に繰り広げられるエンターテイメント作品。
ハローキティ40周年を記念し、サンリオ映画の旧作をリマスターした極彩色のKawaii世界が楽しめます。
おすすめの映画でバレエの魅力に浸ろう
洋画、ドキュメンタリー、そして子供向けとジャンル別にバレエ映画をおすすめしました。紹介しきれていない作品も、まだまだあります。
邦画でも、『ダンシング・チャップリン(2011)』や近年話題になった『ミッドナイトスワン(2020)』などが人気です。おすすめのバレエ映画を鑑賞し、総合芸術と称されるバレエの魅力に浸ってみませんか。
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